私のイチオシ、紹介します!　2015.9

                                                       『天空の蜂』　

　                                            講談社文庫　　東野圭吾 (著)

物語は、防衛庁に納入予定だった巨大ヘリコプターがテロリストによって奪取され、遠隔操作により、稼働中の原発上空に向け飛び去ります。政府に届いた要求は、全国にある全ての原発の停止。それができなければ巨大ヘリを原発に墜落させるという驚きの脅迫!
　しかし、巨大ヘリの機内には、子供が取り残されるという、テロリストにとっても予想外の事態が判明します。難しい任務に迫る燃料切れ、そして墜落のタイムリミット。果たして子供の救出は?事態の収拾は出来るのか?
生活には欠かせない電気。それは誰にも無くてはならないもの。しかし、それを作りだす施設は自分の近くにあってほしくないという矛盾。原発問題を考えさせられる作品でした。
この作品も映画化され、この9月に公開されるのでご興味のある方はぜひ映画も!　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(有賀)