私のイチオシ、紹介します! 『大事なことほど小声でささやく』

  『大事なことほど小声でささやく』 森沢 明夫(著)  出版社:幻冬舎文庫

森沢さんの作品は映画化されたものに『虹の岬の喫茶店』・『あなたへ』・『夏美のホタル』等があります。この本は映画化されてはいませんがオススメの1冊です。内容は、駅前の寂れた通りの地下にあるスナック「ひばり」。そのママは身長2メートルを超えるマッチョなオカマ・通称ゴンママ。彼(彼女?)の周りに集まるのは、一癖も二癖もある「変わり物」ばかり。エロジジイ社長、金髪モヒカンの歯科医師、シャイで生意気な男子高生、謎のセクシー美女、うだつの上がらない中年サラリーマン・・・。同じトレーニングジムで出会った彼らは、いつもは愉快にトレーニングに励んでいるようにみえるのだが、それぞれ人知れず心に傷を抱えている。心の垢を洗い流す感涙小説です。
書店で手にとり本の裏を見た時、マッチョなオカマが目に飛び込み買うのをためらいましたが、とても良い作品でした。

プレゼンター 有賀 武雄