風鈴の音を涼しく感じるのは日本人だけ?

風鈴は中国の唐時代、風向や音で吉凶を占っていた風鐸(ふうたく)が由来と言われています。

風鐸

昔の日本では、強い風は流行り病や邪気など災いを運んでくると考え、風鐸は災い除けとしてお寺の軒の四隅に吊るされ、風鐸の音が聞こえる範囲は聖域とされました。風鈴と呼ばれ始めたのは平安時代で、戦前までは主に魔除けとして使われ、夏の風物詩として風鈴が広まったのは戦後のことです。

風鈴

 風鈴が鳴る → 風が吹いている → 涼しい

日本人は、この一連の流れを脳が無意識に判断し、風鈴の音を聞くことで体の表面温度が下がり、涼しいと感じるのだそうです。
風鈴に馴染みのない外国人は涼しさを感じることはなく、逆にリラックス効果で血行が良くなって体温が上がり、暑く感じる人もいるそう。
古くから風鈴に親しんでいる日本人ならではの感覚なんですね ♪