良薬でも口に旨し? 『薬』だった食べ物たち
◆もともとは医療用麻薬飲料だった『コーラ』
コーラを最初に販売したのは薬剤師。南北戦争時、帰還兵への痛み止めに使われたモルヒネで中毒者が急増。薬物依存治療薬として、コカの葉とコーラの実のエキスにワインを混ぜ合わせた薬用酒が人気に。禁酒法により、コカインシロップを炭酸水で割ったのがコーラの始まり。
近年、スパイスと柑橘類で作られたクラフトコーラ(薬膳コーラ)が日本各地で製造されています。原点回帰し無添加にこだわり手作りされるコーラは健康的な飲料です。
[※プラスデコ日記にて、クラフトコーラについてUPしていますので、良かったらご覧ください。→こちら]
◆上流階級しか飲めなかった医薬品『チョコレート』
アステカ帝国ではカカオ豆をすりつぶして湯に溶き、スパイスで風味付けされた『チョコレートドリンク』が不老長寿の薬として珍重されていた。抗酸化作用のポリフェノール、成長ホルモンの分泌を助けるアルギニン、咳止め効果も期待できるデオプロミン、記憶力の向上を助けるエピカテキンなど様々な有効成分を含んでいます。
◆薬品として特許を取得していた『ケチャップ』
アメリカの医師がさまざまな病気を治すトマトエキスの薬品として販売。トマトは抗酸化作用があるリコピンやビタミン類がバランスよく含まれ栄養豊富。グルタミン酸等の旨味成分により減塩調味料としても健康維持に役立ちます。
偏った食生活の果てに「苦い薬」のお世話にならないよう、「旨い薬」を賢くいただいて健やかな食生活を送りたいものですね。