社長の思いつ記
神の慮り(おもんぱかり)
皆さん、こんにちは。秋気がいよいよ深くなってきました。早朝の冷気に清々しさを感じつつ、世界で起こる様々な争いごとに、無責任ながら、健全な環境にさえいれば同じ人間で互いに思いやれるはずなのにと思うこの頃です。
さて、自分では頑張っているつもりでも、思うような結果がでなくて、もうやめてしまおうと思うことがあります。こんなことを続けていても、自信を失うばかりで意味がないと、やめる理由探しを始めていたところ、「原田さんは〈神の慮り〉ということを知っていますか?すでに願いは聞き届けられていますよ。」と、信頼する先生から声をかけて頂きました。その方は、事実思考の先生なので少し驚きましたが、そう言われて〈神の慮り〉をネットで検索してみました。それは「ニューヨーク州立大学病院の壁に書き残された詩」でした。
神の慮り(おもんぱかり)
大きなことを成し遂げるために力を与えてほしいと神に求めたのに 謙虚さを学ぶようにと弱さを授かった
より偉大なことができるようにと健康を求めたのに よりよきことができるようにと病弱を与えられた
幸せになろうとして富を求めたのに 賢明であるようにと貧困を授かった
世の人々の賞賛を得ようとして成功を求めたのに 得意にならないようにと失敗を授かった
人生を享受しようとあらゆるものを求めたのに あらゆることを喜べるようにといのちを授かった
求めたものは一つとして与えられなかったが 願いはすべて聞き届けられた
神の意に添わぬものであるにもかかわらず
心の中で言い表せないものはすべて叶えられた
私はあらゆる人の中で最も豊かに祝福されていたのだ
私がもうやめてしまおうと考えたことは、今の私を越えていくための神の慮りで、「さぁ、ここからですよ」と背中を押されていると思い直せる内容です。これまで、目の前に現れてきた壁は、本当は私を豊かにしてくれるチャンスだったのに、失敗したらカッコ悪いとか、積み重ねてきたものを失うような気がして自分から手放していたのかも。
結果にとらわれ過ぎたと反省するしかありませんが、豊かさは結果にではなく、生き方に表れるものだと考えれば、カッコ悪さなんて関係ありません。積み重ねた生き方を崩してしまうのは、損得勘定を働かせて自分の得ばかりを得ようとしたり、人を信頼せずに自分から縁を捨てるようにして生きることぐらいです。
そう思うと、今をありのままに受け止めて、苦しい・やめようと思ったときからはじめる努力が本当の努力です。誰であれ、そうする人たちを私は心から立派だと思います。仕事も会社も、私たちが幸せになるための手段にすぎません。儲かったから幸せ、損をしたから不幸といった考え方よりも、大切なことのために、すべきことを意識的にやりきれた一日は幸せな一日で、その繰り返しが幸せな生き方。「損して得とれ」とはまったく違う意味で、 ときに損をとれる人、会社でありたいと思いますが、そのためにするべきことなら、「無理だ、できない」と感じても、それは「さぁ、ここからですよ」のサインと考えたいと思います。
プラスデコ代表 原田 学
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