社長の思いつ記
2017年 新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。旧年中は格別のご愛顧を賜り 誠にありがとうございました。
「明けましておめでとう」は、年が明け歳神様を迎える際の祝福の言葉なのだそうです。歳神様は年の初めにやってきて、その年の作物が豊かに実るよう、また、家族みんなが元気で暮らせる約束をしてくれる神様だと言います。
そんな歳神様を前に、今年の私は「決めること」「変化の先頭に立つこと」を約束します。
「どこに頼むより安心=お客様のお役立ち日本一企業になる」ことを誓って今年が4年目になりますが、「どこで」「何で」「どんなお客様で」一番になるのか。また、「なぜそれを追い求めるのか」を定めきらずに社員さんを迷わせているとすればそれは私の責任です。事業の取り組みは数々ありますが、人・モノ・お金、私の投入時間から言えば、散漫さを指摘される内容で、ここ数年、「集中」をキーワードとして社内を鼓舞してきたことを考えるともう笑い話です。思えば、決定すべき場面で多くの意思決定を現場に丸投げしてきたのは、自主性の尊重というよりは私の甘さに起因する楽観、関わりが薄いが故の無関心さだったことは否めないし、結果として現在に安住した、勝負しない道を選んでいたのかもしれません。
昨年11月、ある会で女子マラソン界を牽引した増田明美さんの講演会を企画しました。人材育成に寄与する内容を期待したもので、演題は「私という人生の長距離ランナー」。社員教育の現場では「40歳を過ぎると人は変われない」、「教育効果を考えるなら若い人に機会を与えよ」、とよく言われますが、この題目を頂いて、マラソンにたとえると私の人生は今何キロ付近かを計算してみました。人生を80年とすると50才はまだ26km付近です。マラソンは30kmを過ぎてからが勝負と言われますから、私の年令ではまだ本当の勝負どころには至ってないし、見る人にとっても勝負の行方に手に汗握るような地点はだいぶ先です。
そう考えると、自分の人をセーブするにはあまりにも早すぎます。40歳過ぎの私たちこそ、教育や変わるチャンスを自らに埋め込んでいかなければ!沿道で応援する人の気持ちだって、走る人以上にここからの挽回に大きな期待を持って旗を振っているはずです。
そんな話を講演会の前の挨拶でしたところ、増田さんから手紙を頂きました。そこには、こうありました。“26km地点は苦しさも楽しさも半々位に味わうところだと思います。ここをどう走るかによって 30km以降にみえる景色が決まると思います、ガンバリましょうね!”(ちなみに、増田さんと私は同じ年でした)
私の未来はこれから次第、会社において守るも攻めるも私の心しだい。だから、ありたい姿に向けて集中することを「決める」、そして「変化の先頭に立つ」。私は自由であることを重視しますが、変わらずにいる現在の安心感は未来の悔恨や不自由さと背中合わせです。人生は勝つか負けるかでも、順位でも、タイムレースでもありません。自らの歩みが魅力的かどうか、冒険好きな私らしいかどうかでしか量れません。魅力的とは、私にとってはその道が人や他社と明確に違うこと。明確な他者(社)との違いは“自由さ”そのものです。
私をはじめ社員一人ひとりが挑戦を愛し、明るく元気に変化し続ける本年へ。私にはありたい姿に向けた「決定」があるか、臆することなく「捨てる」をセットして集中しているか。これを問う一年にして参ります。皆様の2017年が明るい未来に通じる多くの変化と実り多い一年となりますことを心よりお祈りしています。
プラスデコ代表 原田 学
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