私のイチオシ、紹介します! 『元素周期表で世界はすべて読み解ける』

『元素周期表で世界はすべて読み解ける』 吉田 たかよし(著)  出版社:光文社新書

元素周期表で世界はすべて読み解ける 

健康に良いと言われていることを、化学的に「元素」という視点からみると違った面白さがあると教えてくれる本です。人体を構成する「元素」を数で比べると、多い順に水素・酸素・炭素・窒素で99.5%を占め、残りは何種類かの微量元素との事。水素は爆発するとか水素カーのイメージで、人体に関係があるということにピンときませんでしたが、体はほぼ水分(H2O)※なのでこの順番になるという説明に納得しました。
※水(H2O)は、水素(H)が2個+酸素(O)1個で構成されている。

他、鉄不足で貧血になるが、なぜ鉄なのか。幽霊のあのポーズはナトリウムとカリウムが関係しているなど、身近な例も多数あります。医学博士号をもつ著者だからこその切り口で書かれており、化学専門の先生が教えてくれるよりも分かりやすいです!化学が苦手だった方も、興味が持てるような本です。

プレゼンター 中村 寿恵