私のイチオシ、紹介します! 『君の膵臓をたべたい』

『君の膵臓をたべたい』 住野よる(著)  出版社:双葉社

君の膵臓をたべたい 

他人に興味がない僕と明るく元気な 桜良の物語。二人は同級生。
ある日、病院で「共病文庫」と書かれた手帳を拾った僕。手帳には膵臓の病気で余命宣告を受けた桜良の想いが綴られていました。僕は身内以外唯一、桜良の病気を知る人物となり、その日を境に桜良はどんどん距離を縮めてきます。余命宣告を受けながらも毎日明るく接してくる桜良に対し始めはうんざりしていた僕が、真逆の考え方・生き方に触れ、いつしか彼女に憧れを抱くようになります。

病気を抱えていてもいなくても、誰にでも命を奪うものは突然やってくる。もしかしたら今日、死ぬかもしれない。一日を無駄にせず精一杯生きようと思わせてくれる小説です。
最後の方、僕の名前が明かされ、「君の膵臓を食べたい」と伝え合う、その名前や言葉に込めた意味を考えさせられます。是非、一読してみてください。

プレゼンター 橋場 悠太