ポン酢の「ポン」って?

ほどよい酸味で色々な料理に合うポン酢。
ポン酢の「ポン」は、ポンカンなどの柑橘系果物を指しているように感じますが、ポン酢とポンカンの「ポン」は異なる語源を持っています。ポンカンの「ポン」はインドのプーナという地名に由来するのに対し、ポン酢の語源はオランダ語で柑橘系の果汁を意味する「pons(ポンス)」なのです。さらに遡ると「pons」の語源はヒンディー語で5を意味する「panc」。5種類のものを混ぜ合わせたという意味から、近世では蒸留酒に砂糖や柑橘の果汁などを混ぜ合わせて作ったカクテルを表すようになり、このカクテルに柑橘の果汁が入っていたことから「pons」は柑橘系の果汁を指す言葉になりました。
オランダから日本に伝わった「pons」は、酢を加えて保存性を高め調味料として使われるようになり「ス」の部分に「酢」が当てられ、ポン酢という言葉が定着しました。


パンチ - 香り高く刺激的な温かいカクテル