私のイチオシ、紹介します! 2017.8

                                         『 人口と日本経済 』

                                    


      
                 中公新書  /  吉川 洋(著)

 

 少子化に伴う人口の減少問題、また急速に高齢化が進んでいく日本。私もそろそろそんな年代になります。ちょうど気になっていたところ、文庫本で手軽に読めそうだったので手にとってみました。
 働き手が減っていく日本、財政赤字は拡大の一途をたどり、地方は消滅の危機にあるといわれ、もはや衰退は不可避ではないか・・・。そのような思い込みに対して、人口問題と格闘してきた経済学は「否」と答えています。経済成長の鍵を握るのは新しい財やサービスを生み出すプロダクト・イノベーションであり、日本が世界有数の長寿国であることこそチャンスであると言っています。
 私自身、経済学の本を読んだこともなかったのですが、経済学者のケインズとシュンペーターの考えの引用部分もわかり易く解説されていました。

                                   (大野)