家庭内事故を防ぎ、安全な住まいにしましょう。

何気なく過ごすなかで、ちょっとした油断が事故につながることも。
お住いのさまざまな対策で、そのリスクを回避しましょう!

厚生労働省の「人口動態統計」(2023年)によると、家庭における不慮の事故で亡くなった人は16,050人でした。同年、交通事故で亡くなった2,678人に対し約6倍の人が家庭内の事故で亡くなったことになります。家の中だから安全とは決して言えないのが現状です。

家庭内で起きる死亡事故は65歳~79歳が31.2%、80歳以上が57.6%と、高齢者の割合が9割近くを占めています。

入浴前や入浴中の危険に備える対策を!

浴室での事故で多いのが、溺死・溺水。寒い時期に、脱衣所に行って衣服を脱ぎ、浴室も寒いと急激に血圧が上昇。さらに浴槽で温まると一気に血圧が下がります。この血圧の急激な変化によって失神などを引き起こす危険があります。そのリスクを避けるためのポイントは、

入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく。脱衣所はミニ暖房機を利用する、浴室はしばらくシャワーで温水を出す、浴槽の湯が沸いたらフタは外し十分にかき混ぜて蒸気を立てておく。
食後すぐや、飲酒後、医薬品服用後の入浴は、体調の変化が起きやすいため避ける。

入浴時にもポイントがあります。

お湯の温度は41℃以下が目安、湯に浸かるのは10分まで。寒いときはつい熱いお風呂に入りたくなりますが42℃以上は避け、長湯も控えた方がベター。さらに、
かけ湯なしてドボンと勢いよく入る。
浴槽から急に立ち上がる。
このようなこともやめましょう。


異変にいち早く気づいてもらうために、入浴前に同居者に一声かけるのも大切です。

家電の扱いや日常の行動にも注意と対策を!

掃除中や家電使用中の事故もあります。

コンセント差し込み口にたまったホコリや、濡れた布で拭くことによる湿気で発火の恐れがあるのでホコりはこまめに、乾いた布で取る。


エアコンの掃除では、洗浄液が内部配線端子にかかると発火する恐れがあるため正しい洗浄液を選び、布に吹きかけてから使う。
電気ストーブなど消費電力の高い家電のコードは発火の恐れがあるので、折りまとめた状能で使わないようにする。


コードを強く引っ張ったり、家具や椅子で踏んだりして無理な力を加えると、事故につながる恐れがあるのでご注意を。

家電を扱うときにもちょっとした注意が必要ですね。

歳を重ねるとふとした勘違いから危険な状態に陥ることも。たとえば、
リモコンの操作を誤り、夏に暖房をつけて熱中症になってしまう可能性も否めないので、表示の大きなリモコンを選ぶなどの対策を。

転倒・転落事故も多い。そこで、
手すりを取り付ける。
階段の踏み板の先端に、色の目立つテープや滑り止めテープを貼るなど、ちょっとした対策で防ぐことができます。
床に物を置かず、整理整頓を心がける。また、夜間や夕方には足元がよく見えるよう、照明を明るくしたりセンサー付き照明を活用する。


フットライトをつけるのもおすすめ!両面テープで設置できるタイプもあるので、手軽に取り入れられます♪

ぜひ、参考にしてみてくださいね。