私のイチオシ、紹介します! 『我ニ救国ノ策アリ』

『我ニ救国ノ策アリ』 荒木 健太郎(著)  出版社:KADOKAWA

元気ライフvol.100

県歌「信濃の国」に誉たぐいと登場する「佐久間象山」。時代は幕末、松代藩の下級武士の象山は様々な学問を学びます。鎖国で大きく遅れた日本の軍備に幕府から海防掛の職を任命され、勝海舟/吉田松陰/河合継之助など多くの門弟に砲術・兵学を教授し、国を強くしようと奮闘しました。象山の発想力や行動力には目を見張ります。

当時は違法の西洋式の大砲を製造したり、鉄製の船を作れ!学校を作れ!と言い出したり、最後は空からの攻撃を考え気球の研究まで。あまりに革新的なため幕府と絶えず衝突し攻撃の的になっていたようです。幕末の志士たちと比べ知名度が低いのはこのような事が原因か?それとも性格か?いずれにしても幕末の日本に大きな影響を与えた天才です。象山の活躍がよくわかる歴史小説です。

プレゼンター 堀内 重幸