社長の思いつ記 2020.11

 皆さん、こんにちは。GoToトラベルやGoToイートの話題がメディアで花盛りですが、もう活用されましたか。私もどれだけ得をしたかの自慢話をあちこちで聞きますが、ある社長さんはGoToで盛り上がる社員さんの話に 割り込んだら急に皆が口ごもったとか。不要不急の出張は自粛、必要な出張も承認制の同社ですが、社員さんは休日に東京ディズニーランドに遊びに行っていたようだと苦笑いでした。

 さて、コロナ禍に限りませんが休みの過ごし方については思うことがあります。当社の化粧板製造部門は現在金曜日を休業しています。当初は雇用調整助成金を申請するより、この機に機械整備や職場の清掃を徹底しようと「ピカピカ作戦」と題して生産以外の活動にあててきました。しかし、さすがに整備も清掃もやり切った感があって現場責任者からは、収益性を考えると休業申請も一案ということになりました。転んでもただでは起き上がれないと、この休業は「第二弾!人のピカピカ作戦」と称して、課題本の読書とレポート提出を計画しました。私の質問形式のレポート用紙まで準備したのですが、労務士の先生から、「これでは社長の業務指示と判断されて休業と言えない可能性がある」と指導されてしまいました。休みは各自の主体性に委ねるほかない!のです。

 休業に限らず、当社の休日も多くなりました。1960年代の日本の平均労働時間と現在の当社の基本労働時間を比べると、日数にして55日当社の休みは多く、有給休暇の取得義務を含めると、毎年2カ月間の休みを余分にもらっていることになります。余暇の過ごし方アンケートによれば、1位「テレビ番組や録画番組を見る」、2位「パソコンやタブレット端末を利用する」、3位「家でごろごろ過ごす」で、トップ3は平日と同順位だそうです。3日に1日が休日となった現在、働き方以上に休み方を改革しないと人生は充実しない気がします。格差社会と言いますが、どんな休み方をするかで格差のつく時代が来たと思うのです。数年前にある社長から「原田さんは休みをどう計画しているの」と聞かれて頭に「?」が浮かびました。いつもの通り起床し、日課も変わらないことしか答えられませんでしたが、そのときに言われたのが、「お休みこそ将来の目標に通じる時間の使い方を計画して過ごす方がいい」です。

 このアドバイスにはドキッとしましたがその通りだと思いました。休日こそ自分で自由にコントロールできる。だから 休日こそなりたい自分になれるように計画する!また、以前なら「石の上にも三年」の箴言を挙げて、「3年は我慢してみろ」のアドバイスは普通でしたが、我慢を強いることもめっきり減ったように思います。才能があっても、継続した努力がない限りスキルは身につきません。だから石の上にも三年です。スキルを得てから見渡す世界は得る前のそれとは違うので、正しい我慢は誰にとっても広い視野と選択の自由を与えてくれる、しがいのある努力のはずです。

 休みに勉強することや努力という正しい我慢を強いることは、今の日本の職場ではすぐにパワハラ、ブラックで括られそうですが、一人ひとりが果たす他への貢献や充実した時間の視点からは、真正面に据えたいテーマです。仕事人としても家庭人としても、ありたい私を確かに描いてアフターコロナのビジネスとマイライフを考えたい。それはプラスデコメンバーが、人としてもリフォームのスペシャリストとしても皆さまから愛され選ばれる道を描くことでもあります。

プラスデコ代表 原田 学