リフォームは元気なうちに!

人生の折り返し点を過ぎたら、将来の暮らし方を考え始めてみませんか。

日本人の平均寿命が伸びて、「人生100年時代」に入ってきました。定年退職後の時間は人生のおよそ3分の1、充実したセカンドライフのベースとなるのが「住まい」です。不便なく日常生活が送れている今からが準備には最適。
体力や気力、経済力などに余裕があるときからの備えが、長期の快適と、いざとなったときに役立ちます。


リフォームは3つの力(ちから)を発揮できる元気なうちに

①判断する力

判断する力

リフォーム費用や工事内容
などを決められる判断力

②片付ける力

片付ける力

道具の移動や片付けなど
整理整頓する力

③受け入れる力

受け入れる力

新たな設備を導入した場合
操作などを受け入れる力

やがて加齢がすすむ将来は「判断する」「片付ける」「受け入れる」3つの力に変化が現れます。早めの備えとして、リフォームで住まいの環境を改善すれば、安全、快適な住生活と健康維持が図れます。万一、介護が必要になった場合も軽微な対応で暮らしが継続しやすく、介護や経済的な負担も軽減。安心のセカンドライフにつながります。

約6割の人は身体機能低下後も自宅に留まりたい
内閣府の「第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」によると、約6割の方が、身体機能が衰えても現在のまま、または改築の上、自宅に留まりたいと回答。一方で、車いすや介助が必要になった場合の現在宅の住みやすさについては、7割以上が多少、または非常に問題があると回答しています。歳を重ねると住まいの老朽化や身体機能低下による住みにくさは次第に目立ってきます。

 

1.温熱環境
住宅断熱性能、日射遮蔽性能をUPし、冬温かく、夏涼しい住まい

温熱環境改修の代表例

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高断熱サッシや内窓設置など、開口部の断熱

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トイレ・浴室・廊下など、冷暖房設備の設置

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暖冷房が廊下、トイレ、浴室などにも届く間取りの工夫

運動機能の維持と健康で自立した期間の延伸
血圧低減効果やヒートショック・熱中症の防止
断熱性や設備効率の向上による光熱費の抑制

 

2.外出のしやすさ
外出や人を招く機会が増える住まいに

外出容易化改修の代表例


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玄関から道路までの段差解消や手すり・照明の設置

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玄関土間の広さ確保・上がり框付近の縦手すり(下地)やベンチ設置

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縁側や掃き出し窓に
デッキ・スロープを設置

家族や地域との交流の促進による生活の充実
運動機能の衰えや認知症リスク予防
心身機能が衰えた場合にも、外出の容易化
住宅内の事故を未然に防ぎ、医療・介護費用を軽減

 

3.トイレ・浴室の利用しやすさ
体への負担が少なく気持ちよく使える住まいに

トイレ・浴室改修の代表例

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寝室は、トイレに近い部屋を設定

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寝室からトイレまでの手すり設置、段差解消、照明増設等

 

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トイレや浴室内の段差解消、広さ確保、

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手すり(下地)、手洗い器の設置、

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適切な暖冷房設備の設置

トイレや浴室の安心・快適性の向上
日常生活のストレスや負担軽減
自立排泄による精神的健康
排泄介助のしやすさによる在宅継続期間の延伸

 

4.日常生活空間の合理化
日常生活空間をコンパクトにし行き来しやすい住まいに

日常生活空間改修の代表例


・生活空間(LDK・水廻り)の一体化
・玄関・トイレ・浴室・リビング・キッチンと同じ階の部屋を寝室として利用
・引き戸への変更、間仕切り壁の撤去、家具の配置がえ等による生活空間の一体化

開放的で快適な生活空間の実現
家事(布団や洗濯物の運搬)の負担軽減
歩行不自由の場合にも、簡易な対応、円滑な移動の実現
運動機能低下による転倒等の事故の防止、自立生活期間の延伸

 

まだまだ、動けるうちは、将来のことを考えること自体が難しいと思います。しかし、考えられるうちから、少しずつ準備しておくことで、健康かつ快適な高齢期を過ごすことができます。
事故のない安全なお住まいやこれからの快適性をお考えになるのに、リフォームで活用できる様々な補助金などの活用もご案内いたします。

【出典】    
国土交通省・社団法人 高齢者住宅協会『高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドライン』
 ㈱LIXIL『高齢期に備える早めのリフォーム』


一般社団法人 高齢者住宅協会【高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの 改修ガイドライン】のダウンロードはこちら