社長の思いつ記 2022.1

あけましておめでとうございます。旧年中は格別のご愛顧を賜り誠にありがとうございました。

過ぎてしまうとあっという間の1年に思えますが、それぞれの月を振り返れば確かにいろいろあった1年!です。振り返りは未来のために行ってこそ意味があります。皆様から嬉しいコメントを頂くこともあれば、厳しくお叱りいただくこともあります。励みになることは未来のエネルギーになりますし、問題のご指摘も、未来を変えるための糧になります。お叱りを頂いた際に、「私が悪かった」と自分を責めるばかりの反省では、お客様が嫌な思いをしてまで叱って下さったことにお返しできません。「反省している自分」は、立派で誠実な私を感じることができますが、今後の失敗しない準備にはなりません。反省は次の行動に直ぐに移すことで果たしていきたいと思います。

本年の大きな課題の一つは、社内のリーダー作りとメンバーのセルフリーダーシップの育成です。組織が成長していくのに大切なことは、魅力的な経営目的や、それを実現するための道筋があることは当然として、それを全力で実現しようと燃えてくれるリーダーのいることや、心一致したメンバーが集ってくれることが必要です。そして、リーダーには親心を持ってメンバーを心から愛し、幸せを願う覚悟を持って欲しいと思います。

人を育てる上で、昨今では「褒めて伸ばす」が一般化しています。その褒め方にも正しい方法があると知って、注意をしたいと思いました。シェアさせていただきますね。

最初に簡単なテストを受けてもらい、ランダムに「賢さ」を褒めたグループと「努力」を褒めたグループの子供達の反応と結果の研究です。最初のテストを褒めた後、生徒たちには別の2種類のテストが与えられました。一つは最初のものと同様の簡単なテストで、もう一つは最初より難しいが、やればとても勉強になると説明されます。生徒たちに好きな方を選ばせた結果は、努力をほめられた子どもたちは90%近くが難しい方を選択し、賢さをほめられた子どもたちは、ほとんどが簡単なほうのテストを選びました。知性をほめられた子どもは、自分を賢く「見せる」ことに気持ちを向けるようになり、間違いをおかすリスクがとれなくなるのです。次に、より難度の高いテストが与えられると、賢さをほめられた生徒たちはすぐに挫折し、努力をほめられた生徒たちは、このテストにすら熱心に取り組みました。このテストを受けた後、生徒たちは、成績が自分より低かった生徒と高かった生徒のうち、どちらかのテスト用紙を見る選択肢を与えられると、賢さをほめられた生徒たちは、ほぼ全員が自分よりテストの出来が悪かった生徒と自分を比較することで、自尊心を強化する方を選び、努力をほめられた生徒たちは、自分より成績のよかったテストを見る方を選ぶ確率が高く、どう解くのかに興味を持っていたそうです。

人として褒めるべきは結果や能力でなく、その人の努力ですね。若い人には努力がカッコ悪いことのように映るかも知れませんが、努力は重ねるほど人間性の光彩として、それぞれの人を個性的に輝かせると思います。

皆様の2022年が、多くの夢の実現とご健康でかけがえのない年となりますことを心よりお祈りしています。 (プラスデコ代表:原田 学)産業と若者が息づく拠点施設 allla(アルラ)のオンラインサロンのゲストとして、「SDGs-その先にある伊那谷と世界」のテーマで話をさせていただきました。NCCのメッセージは、世界共通の開発目標に賛同して、「やすらぎ」「つながり」「達成感」をキーワードに、環境経営を社員皆が幸せになる経営に昇華していくことでした。

プラスデコ代表 原田 学