日本のリキュール お屠蘇

お正月に無病息災や長寿を願っていただく特別な日本の薬草酒お屠蘇
「屠」が邪気を払う、「蘇」が魂を目覚めさせ生気を蘇らせるという意味を持ちます。(※諸説あり) 歴史は古く中国の三国時代が始まりで日本には平安時代初期 嵯峨天皇の時代に宮中の正月行事として取り入れられ、江戸時代に庶民の間に広まりました。

中身は地域によって異なり、関西では生薬を配合した「屠蘇散(とそさん)」を日本酒や本みりんに漬け込んで作られます。屠蘇散には、山椒や桔梗、桂皮、陳皮など5~10種類ほどの生薬が配合され、胃腸の働きを盛んにし風邪症状や冷えの改善などの効能が期待されます。関東以北では日本酒をそのままお屠蘇として飲むことも珍しくなく、また地元ならではのお酒に漬け込む地域もあり、熊本では赤酒、鹿児島では黒酒が使われます。

同じ日本とはいえ、地域によって違いがあるのもお正月文化の大きな特徴です。

防風、山椒、桔梗、肉桂、白朮など5~10種類ほどの生薬が配合されている。(↑画像は名城大学のホームページより)

 

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◆ 元気ライフvol.126  2026.1月号  赤須の編集後記 ◆

このお屠蘇のもと "屠蘇散" について、伊那市内の酒屋さんに問い合わせると「以前は年末が近づくとみりんに屠蘇散が付いてきたが近年はなくなった」との返答。デコスタッフや県内・新潟・東京の友人にも聞いてみましたが、元旦には日本酒を飲むくらいで、その元旦に飲む日本酒をお屠蘇と呼ぶ認識も無いようでした。

私も飲んだことがなく屠蘇散を通販で取寄せ、本みりんと日本酒半々に一晩漬けて飲んでみました。ふわっとスパイスが香る甘い薬用酒でとてもおいしく、ホットにしたり、出がらしをチャイ風にして飲めばエコでおいしく体が温まる飲み物だと感じました。(この屠蘇散を取り寄せたあと、伊那市内のドラッグストアに別の用事で行ったら、レジに140円くらいで置かれていました。ショック!! 通販よりかなり安く送料もかからない、、でも、その屠蘇散も購入しました。)屠蘇散は製造会社により生薬の配合が違うので微妙な味の違いを楽しめるからです。また、日本酒のみだとさっぱりしたお屠蘇に、みりんのみだと甘いお屠蘇になるので、その辺の味の変化も楽しみました。

屠蘇散

配合された生薬”屠蘇散”のティーバッグが1袋入っていました。

お屠蘇

本みりんと日本酒半々に一晩漬け”お屠蘇”が完成!ティーバッグは浮いたままですが、生薬の成分は充分でていました。

 

日本は南北に長く地域によりお雑煮が違うように、他のお正月の習慣も違うのだなと改めて思いました。今後も興味深い文化などを交え、皆様の暮らしが豊かに快適になるような情報発信をこの元気ライフやホームページでしていきますので、ご覧いただけたら幸いです。