社長の思いつ記 2021.7

皆さま、こんにちは。東京オリンピックも賛否はあるものの間近になりました。私は、どんな立場で発せられる情報かにも注意しながら冷静に判断して、コロナ禍のオリンピックを貴重な体験にしたいと思っています。

さて、「プラスデコの強みは何ですか。」これは実際にデコのメンバーが、社外から投げかけられて困ってしまった質問です。「そんなことも知らずに仕事をしていたのか」と、私は叱れません。明確にこれだ!と示し、その証となる事実で説明できないからです。

かつて化学建材課として行っていた施工事業をプラスデコとして再構築したのは2000年末、今から20年前です。そのときの趣意は、「サービス業とかけ離れた塗装業やリフォーム業を革新し、業界における真のサービス業態を開発・提案して、お客様のお役立ちを図る。」使命として掲げたのは、「最高の居心地を お客様以上に真剣に 真摯に思い 実現すること」でした。プラスデコがお客様との約束として決めたのは、<お客様のイメージを超えた提案と工事ができる|工事のことを正しく伝える|工事をお客様の不満なく進める管理ができる|品質の高い業者を選択する、育てる> でした。実際はどうかと言えば、その方向にはあるとは言えるものの、「強み」にするための譲らない規律はあるか、これが一番!を何で証明するかのレベルには、実績も仕組みも準備も足りていません。

最近で言えば、商品力を高めるべく、デザイン性の高さと、耐震性と断熱性の2大性能の高さで一番になると掲げたものの、まだお客様に、「これです!」と言い切れないのが現状で、私の執念の不足と言えます。

これは、「今のままでもお客様に喜んでもらえる」と思ってしまう危険な現状維持の状態です。あるフランチャイズは加盟店との契約期間を最長20年としています。その理由は、どんな加盟店も20年経てば賞味期限切れになるからだそうです。プラスデコは誕生20年。生まれ変わらない限り、賞味期限ギリギリの状態なのです。

NCCでは全社を通じて、「これからは人を商品にする」方針を掲げました。これは、お客様に、「私はプロですから任せてください」と言えるかどうかを問うものです。事業リーダーなら、事業の確立に向けた目標設定と、当社らしいお役立ち方法を考え出して、組織的に活動することまでが、求めるプロ領域です。

この事業のスタートから、私は、施工後のアンケートに「悪い」とマークされたすべてにお詫び状を書いてきました。中には同様の失敗や不具合をお詫びしているものもあります。私もまた、プロであるためには、チームを思いやりはしても、「だめなものはだめ」。進化のための厳しさに妥協なく成果を上げる必要があります。

プラスデコの強みと言われたら、「幸せな人の行き来を作るリフォーム」。もちろん、〈どうやって〉の証を持って。人について言えば、「誰よりもお客様を知り、誰よりも最高の居心地を実現するプロ人材」。品質とマネジメントなら、「品質至上。ITを駆使したマネジメントと高い生産性」。次の賞味期限を得るには、事業の再構築や新事業のリリース、サービスとマネジメントの刷新が必須です。近い未来には、当社もお客様も「強みはこれでしょ!」と、共有できるようなシンプルにしてダントツな事業を完成させたいと思います。

プラスデコ代表 原田 学