我が家で最も歓迎される食べ物、それは『いくら』です。
子どもたちと妻が大好きで、あかつぶと呼んでありがたがって食べています。
といっても、最近は新鮮な筋子を手に入れるのも一苦労で、なかなか作ってあげられません。
どうしたものかと思っていたら、世間では何やら『ジェネリックいくら』なんてものがあるらしいじゃないですか。
早速調べてみると、100円ショップで売っている小ぶりのタピオカの素をつかうとのこと。
なるほど、確かに透明感や口に入れたときの食感は似ているかな?けれどあの弾けるような感覚はないだろうなぁ……
なんて考えているうちに、妻がタピオカの素を実験用に一袋だけ買ってきてくれました。
袋の裏に書いてあるとおり、熱湯で15分ふやかしたあと、沸騰した状態で15分煮ていきます。
これだけで随分キレイな透明になるんですね。不思議な食べ物です。おイモのデンプンとは思えません。
ふやかした後と煮た後は冷たい流水でぬめりが取れるまでよく洗います。(タピオカ粒は潰さないように!)
その後、いくらを漬けるときよりちょっと多めの分量で漬け汁を作ります。
我が家の割合は……
醤油1 : 酒1 : みりん1 : めんつゆ1 これでは魚風味が弱いので顆粒の鰹出汁を適宜投入します。
そして一晩漬けたのがこちらです!
赤みをつけるために食紅を使う方法もあるらしいのですが、さすがにそこまではしませんでした。
漬け汁の味がする赤茶色のつぶつぶであれば、まぁいくらの真似事にはなるだろうという心積もりでした。
食卓に上げると子どもたちが狂喜しておりました。いつもは残しがちな白いご飯も、このジェネリックいくらでモリモリ食べてくれます!
といいつつ、あまり食べすぎるのもよくないのでちょっぴりずつご飯に乗せてあげたのでした。
一袋100円のタピオカでこんなに大喜びしてくれるなら安いものだと素直に思えました。
大きさが小粒なので鱒子みたいで食べやすいですが、ちょっとしょっぱいので要改良ですね。
しょっぱいのが緩和できたら、それこそ「いくらでもたべていいよ!」と言えるかもしれません。
しかしながら、やっぱりそこは偽物いくら。弾けるような食感と後から来る旨味と甘味の再現は難しいでしょう。
秋が終われば冬が来ます。冬が来れば本物の筋子が出回る時期です。
ジェネリックいくらを改良し、子どもたちは本物の筋子を見分けることができるかを楽しみに
今後も色々と作っていきたい高橋勝太でした。