家屋を住まいとする「アブラコウモリ」
人為的な空間に生息する唯一のコウモリで通称「イエコウモリ」とも呼ばれる。

頭から胴の長さ4~6cm前後、体重は5~10g くらいと非常に小さいので、
1.5cm 弱ほどの隙間があれば侵入することができる。

夜行性で昼間はねぐらで寝ていますが、日没後薄暗くなってから外に飛び出し、
ユスリカや蛾など虫を捕らえて食べるので、益獣とされているため、捕獲・駆除ができません。
11月中旬から3月頃まで冬眠。7月頃に2~3匹出産し、子供は約1ヶ月ほどで巣立つ。

夕方にねぐらから出たコウモリは2~3時間程度飛んではしばらく休んでというのを繰り返します。
夜中の休憩をナイトルーストというのですが、通常はねぐらとナイトルーストの場所は使い分けます。

昼間にもぐ潜り込んで隠れてぐっすり寝る場所がねぐら、夜に休むちょっとした暗がりのぶら下がって休む場所がナイトルースト。
ねぐらとナイトルーストが同じコウモリもいるようです。まさに、家に住んでいたコウモリがそれでした。

薄暗くなってから外に飛び出し、20時頃ゴソゴソ入って来ていたので、、、


   追い出し法について

★ 超音波とか高周波の機器は利かない。(と、私は思います。ねずみ用ですが実際付けてみて、、、)

コウモリは飛んでいる時は、超音波を使って仲間や建築物などにぶつからないよう、虫を追っかけています。
でも、家屋の中では超音波は使っていないということ。

また、コウモリは寝ているときにはトーパーといって代謝を下げるために体温を下げて寝ています。
だから、たたき起こしてもすぐには体温が上がらないためにしばらくは飛翔することが出来ません。
(たぶん、かなりの刺激の場合は数分、微妙な刺激で起こされたときは十数分だと思います。)

逆に、この機器がコウモリを呼び寄せていると、書いているHPもありました。


★ コウモリ忌避剤(スプレー)は、利くが長持ちしない。

ハッカのニオイのスプレーは、3時間~6時間しか持ちません。
一度出て行っても、臭くなければまたコウモリは戻ってきてしまいます。

出て行ったら、穴を完全に塞ぎましょう。

昼間かけて出てこないからかけ足すということをやると、体温を下げて寝ていたコウモリが死亡する可能性もあります。
天井で死んでしまったら腐敗が心配ですが、体が小さいので腐る前に干からびてしまうようです。

腐敗していなくても亡骸がある天井、考えただけでもキモチワルイです。
使用は気をつけて下さい。


★ 繁殖期である7月~8月頃と冬眠中は追い払うことが困難になるため、これ以外の時期に作業をする。

アブラコウモリの出産期は7月頃なので、幼獣の巣立ちまでの8月にかけての1ヶ月は、
親を追い出しただけでは乳飲み子が取り残されてしまう可能性があります。

11月中旬頃から冬眠に入るので追い出し作業は、冬眠に入る前に!


★ 穴塞ぎは、ガムテープや木以外でする。

コウモリが出入りしている箇所を見つけたら、金網や金属板で塞ぐ。
ガムテープは数時間、木は数日かけて自分が出入りできる大きさの穴を開けてしまいます。

また、出て行ったと安心してはいけない。数年後戻ってくるというか、別のコウモリが住み着く可能性があります。
一度住んだことがある場所って、コウモリが住みやすい場所ということなので。


以上、コウモリにお悩みの方の参考になればと思います。
        (私のコウモリ追い出し体験はこちらへ。)

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