健康的な生活に深く関わる光 住まいの光環境を工夫して快適な暮らしを
秋の気配が感じられ過ごしやすくなる一方、日照時間が短くなることで気分が沈みがちになることも多い時期です。そんな季節の変わり目にこそ、意識したいのが “光”です。
生活を照らす光には、大きく分けて自然光と人工光の2種類があります。自然光は太陽から届く光で、時間帯や天候によって色や明るさが変化します。人工光は蛍光灯やLEDなど照明による光で、LED照明は空間や目的に合わせて明るさや色みを調整できる利点があります。

毎日のリズムを刻む「体内時計」と光の深い関係
私たちの身体には、約24時間周期でリズムを刻む「体内時計」が備わっています。体内時計は、睡眠や食欲、体温など日々のリズムを整えており、私たちが健康に過ごすうえで欠かせない機能です。この働きを大きく調整しているのが「光の刺激」です。
光は、単に部屋を明るくするだけでなく、1日の中で光の浴び方を意識することで生活リズムを整えることができます。
朝日 オレンジ色の光 起きてすぐにカーテンを開けて自然光を浴び体内時計をリセット
昼の太陽光 白色から青白い光 できるだけ自然光を取り入れ活動的に過ごすことで体内時計が整う
夜の室内照明 暖色系の灯り 明るさを控えめに 一日の疲れを癒やしリラックスモードに特に寝室は暗いほど睡眠ホルモンがしっかりと分泌され、深い眠りにつながり朝の目覚めもよくなる
光環境を整える上で、「光を遮る」ことも同じくらい大切。エネルギーの強いブルーライトを夜間に浴びると、体内時計が乱れ睡眠障害を引き起こす要因に。就寝の2時間前を目安にスマホやタブレットの画面を見るのを控える習慣をつけましょう。

※体内時計の乱れは個人差があります。2週間から2ヶ月続けてみましょう!
自然光を部屋の奥まで導く
日当たりが悪いとお悩みなら、窓を大きくするだけでなく、光の通り道を作るリフォームが効果的です。
●室内窓の設置:隣の部屋や縁側からの光を優しく取り込む
●採光素材の室内戸や間仕切りに取替え: 閉め切っても光を遮らない素材を選ぶ
●内装の色選び: 白や明るいベージュ系を選ぶと、光が乱反射し部屋全体が明るく開放的に

半透明の素材で窓が小さい奥の部屋へ光を届ける
照明の色は4種類!目的別に選んで、快適な住空間を
癒しの空間を演出!間接照明がもたらすリラックス効果
光を直接当てるのではなく、壁や天井に反射させることでやわらかな明るさをつくり出す間接照明は、直接目に光が入らないため刺激が少なく、空間全体を包み込むような落ち着いた雰囲気を演出できます。
その穏やかな光は、緊張をやわらげてリラックスしやすい状態に整えてくれるため、心も身体も自然と休まるのが魅力です。気持ちが落ち着くことでストレスがやわらぎ、安眠にもつながります。
リビングや寝室でリラックスタイムに取り入れれば、日常の疲れをやさしく癒す心地よい空間づくりに役立ちます。間接照明は、光の当て方や置く場所によって多様な空間演出ができるので、お部屋の広さやインテリアに合わせて設置することで、癒しの空間を作り出すことができます。

食卓を明るく 温かみのあるオレンジがかった暖色系の光は、料理の彩りを引き立ててくれます

寝室照明 寝室をやわらかく照らし落ち着いた空間を演出 明るさを調節できる照明が◎
光は暮らしの快適性だけでなく、心身の健康にもつながる重要な要素です。自然光と人工光、それぞれの特性を理解し、朝・昼・夜の時間帯や生活のシーンに合わせて光を使い分けることで、生活リズムを整え心地よい毎日を過ごすことに繋がります。