社長の思いつ記
恵まれている価値を素直に受けとり、普通に暮らせる日常に感謝する
皆さんこんにちは。日本に大きな爪痕を残した台風19号は発生から3週間以上が過ぎて、その被害は日に日に甚大さを増しています。水が引いた後の環境も劣悪なようで、皆様の中に、あるいはお身内や親しい方に被害がありませんようにとお祈りするばかりです。皆さんこんにちは。日本に大きな爪痕を残した台風19号は発生から3週間以上が過ぎて、その被害は日に日に甚大さを増しています。水が引いた後の環境も劣悪なようで、皆様の中に、あるいはお身内や親しい方に被害がありませんようにとお祈りするばかりです。
無責任な話ですが、昨年の西日本豪雨や台風15号の猛威など想像を絶する被害は起こっていたのに、それが県内に襲いかかるまで、私には他人事にすぎませんでした。今回ですら他人事には違いませんが、長野に住む友人が辛い別れを経験したり、被災した顧客の中には今後の事業継続を迷っていらっしゃる方もいます。当社の長野支店は幸いに被害がありませんでしたが、そのことに安堵した自分に後ろ暗さを感じていたのが、被害の状況が明らかになっていく最中の気持ちでした。被災しなかった、恵まれていることの価値を素直に受けとれないような。
専門家は今回規模の台風はこれからも短い期間で起こりうると指摘していますが、頻発する災害を思えば納得せざるをえません。正直なところ、こんな調子で起こり続ける災害に日本は耐えられるのかと心配にもなります。今さらですが、地球温暖化について思いを馳せない訳にはいきません。 仕事ではオゾン層の保護を目的に破壊物質とされたフロンの抑制など、販売する化学製品の規制には対応してきました。実は温室効果ガスの増加はオゾン層の回復が早まるように働きます。経済活動で発生する二酸化炭素は悪いばかりじゃないと思っていたし、冬には世界各地で超寒冷を記録するニュースなども目にしていたので、地球温暖化には懐疑的だったとも言えます。 話は少し変わりますが、皆さんはSDG’sという“世界を変えるための17の目標”をご存知でしょうか。
ビジネスパーソンや政治家が胸元に17色の円形バッジをつけているのをよく見かけるようになりましたが、あれは「取り組んでいる」目印です。企業活動はこのトレンドに乗っていないと消費者から支持されないという理由で、早く取り組むようなアドバイスもあちこちから頂いています。ただ、胸にカラフルなバッチを付けただけで、これ見よがしに“環境や社会に貢献している”とアピールするのもいかがなものかと俯瞰する私は確かにいます。ただ、9月の国連気候行動サミットで15歳の少女グレタ・トゥーンベリさんが地球温暖化に本気で取り組んでいない大人たちに「あなたたちが話しているのは、お金のことと経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。恥ずかしくないんでしょうか!」と猛烈な一撃を食らわせました。このメッセージに対する意見は様々なようですが、誰もが確かに感じている異常気象と合わせて、自然環境と私たちの関わりを自分事として考えるきっかけになることは間違いないと思います。
地球温暖化について言えば、にわか勉強ではどんな原因がどんな結果をもたらすのかを確かにすることはできません。温室効果ガスなのか、太陽系の活動なのか、地球の長期的な気候変動サイクルなのか。また、それぞれの組み合わせか。そして本当はどこに向かっているのか。ただひとつ、私の中で確かになっているのは、何が原因かはさておき、人類の経済活動が自然にもたらす影響を最小化する努力だけは何としてもすべき。そう思えばSDG’sの取り組みも、信念をもって当社が貢献できる分野を定めることができます。
冒頭に述べた、“被害がないことに安堵した自分の後ろ暗さ”を越えて、恵まれていることの価値を素直に受けとること。それは今日が普通の日常であることに感謝し、信念の道を全力で歩むこと。それが、いつ失うかしれない日常を失ったときの私や当社の堪える力をくれる、今できることだと思うのです。
プラスデコ代表 原田 学
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